アトピーは汗腺と毛穴の病気なの?なぜ鳥肌が立つのか
アトピー肌は、症状が出ていない時でも常に鳥肌がたっているような肌質です。「サメ肌」や、関西では「サブイボ」と言われるボツボツした肌。もしかしてアトピーは汗腺や毛穴の病気なのでしょうか?
汗腺と毛穴の違い
まずは、汗が出る汗腺と、毛が生えてくる毛穴の違いを見てみます。
汗が出る穴は汗孔(かんこう)と言います。
汗には、「エクリン汗腺」で生まれ「汗孔」から出る汗と、「アポクリン汗腺」で生まれ毛穴から出る汗、2種類あります。
毛穴は文字通り、毛根にある毛乳頭などで育った毛が生えてくる穴です。
どちらが「鳥肌」になるかというと、答えは「毛穴」。
鳥肌が立つ仕組み
毛根や毛包には「立毛筋(りつもうきん)」と言われる、意識して動かすことができない筋肉があります。
立毛筋は、寒さや驚き、緊張などを感じると縮み毛穴が閉じられ、毛を垂直近くまで立たせます。(だから立毛筋と呼ばれています)
毛穴が閉じられると、毛穴の周りの皮膚が盛り上がります。これが「鳥肌」です。
汗腺と毛穴が炎症を起こした状態がアトピーなのか
汗腺や毛穴が炎症しアトピーになるのではなく、アトピーの炎症で、汗腺や毛穴の表面が荒れてしまうのがアトピーです。
アトピー肌は、寒くもないのに常に鳥肌が立っているような肌質です。
掻くことによって盛り上がった皮膚を破くと「掻き壊し」となってさらに炎症が増し、そこから雑菌が入るとニキビや毛嚢炎といった二次感染を引き起こします。
ステロイド外用薬などで皮膚の免疫が下がっていると、ウィルスによるカボジやヘルペスなどの感染症を引き起こすケースもあります。
ですから、アトピーの痒みで鳥肌状の肌を掻き壊した場合は天然オイルなどで「保護」をし、外的刺激を避けることが大切です。
今すぐできる!鳥肌を掻き壊さない方法
アトピーの炎症がある、あるいは炎症がなくてもアトピー肌で鳥肌(サメ肌)という方は、常に爪を短く切っておきましょう。
爪が伸びるとできてくる白い部分があると、掻き壊しを起こしやすいです。
白い部分が無いくらい、三日に一度のペースで爪切りをすると、深い掻き壊しの傷が減ります。
アトピーの肌荒れやアトピー肌の鳥肌の痒みは、掻くことを我慢できる痒みレベルではありませんので、「掻いて当たり前」を前提に、常に対策をしておくことが大切です。
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