アトピー対策の思わぬ落とし穴「歯磨き粉」
日常の暮らしにおけるさまざまなアトピー対策の中で盲点となるのが「歯磨き粉」。食生活と同じように、口に入れるものへの意識を高めていきましょう。
「人間は口から入れるもので生きている」でわかる通り、アトピー対策の第2の要は食生活です。(第1はスキンケア)
無農薬や食品添加物をできるだけ口にせず、暴飲暴食を控えて腹八分目、胃腸に負担をかけない食生活を心がけるのはアトピー対策の鉄則です。
しかしここで、思わぬ落とし穴があります。それは「歯磨き粉」です。
肌よりもずっと吸収率が高い口の中
口腔内は、吸収率がとても高いことをご存知でしょうか。
例として、狭心症の発作を起こすと「舌下錠(ぜっかじょう)」を服用しますが、これは、口腔内の粘膜には毛細血管が多く、吸収が良いためです。一刻も早く心臓に薬の作用を送らなければ命にかかわりますので、飲み込まず、舌の下に錠剤を留置させて薬の効果を待ちます。
この例でわかる通り、口の中はとても吸収率が高いことがわかります。
歯磨き粉の成分は?
一般的な歯磨き粉の基本的な成分をあげてみます。
- 研磨剤 リン酸水素カルシウム、水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム
- 湿潤剤 グリセリン、ソルビトール
- 発泡剤 ラウリル硫酸ナトリウム
- 粘結剤 アルギン酸ナトリウム
- 香味剤 メントール、ミント
- 防腐剤 安息香酸ナトリウム
いかがでしょうか。
もちろんこれらは人体にただちに悪影響を与えるものではなく、厚生労働省が添加物として認めている成分です。
ですが、吸収が良い口の中へ、1日2回以上これらの化学物質を口に入れていることになります。
「デンタルリンス」や「うがい薬」にもご用心
口臭予防や歯周病予防に、デンタルリンスやうがい薬を習慣化している方が多いですが、ここにも思わぬ落とし穴があります。
一般的なデンタルリンスの成分をあげてみます。
- 溶剤 グリセリン、エタノール
- 香味剤 メントール、ミント
- 防腐剤 パラベン、クエン酸Na
- 薬用成分 塩化セチルピリジニウム、塩化ベンザルコニウム
アトピー肌のスキンケアには敬遠されるパラベンやエタノールが含まれています。
アトピーに直接つけるものではないので個人の考え方にもよりますが、せっかくさまざまなアトピー対策を取り入れ頑張っているのに、こんな思わぬ落とし穴があったとは驚きですよね。
口の中のアトピー対策として、銀歯(金属)の影響を心配される方や、歯周病や歯肉炎による体内環境の悪化を心配される方もいます。
「歯磨き粉」や「デンタルリンス」を歯肉炎予防や歯周病予防の一環として習慣化している方も多いと思います。
あまりにも身近すぎて盲点ですが、すぐにできるアトピー対策の1つとして、今お使いの歯磨き粉やデンタルリンスを見直してみてください。
アトピー対策として取り入れたい「せっけん歯磨き粉」
合成界面活性剤(ラウリル硫酸ナトリウム)無添加で、石鹸素地に天然ハーブなどで香味をつけた歯磨き粉があります。
ドラッグストアやスーパーで手軽に求めることができますので、積極的なアトピー対策を進めている方は、ぜひ取り入れてみてください。
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