デリケートゾーン、つまり「陰部」や「肛門」のアトピーは皮膚科に行くべき?それとも泌尿器科?婦人科?
結論から言うと、男性は泌尿器科へ、女性は婦人科へ、です。
生理用品を使っている女性であれば、アトピーではなく、ナプキンや下着による接触性皮膚炎(かぶれ)の疑いがあります。この場合はアトピー同様に皮膚科でOKなんですが、一方で、女性にとってポピュラーな「カンジダ症」の疑いもあります。
カンジダ症は性病と勘違いしている人がいますが、カンジダ症は性病ではなく、カンジダという真菌の異常増殖によって起こります。
通常は、体を守ってくれる常在菌が真菌などの侵入を防いでくれますが、常在菌のバランスが崩れることでカンジダ症は発症します。
妊娠や過度のストレス、ステロイドを長期間使っていたりアトピーの炎症で免疫が低下している時は発症しやすく、一度治っても繰り返すケースもあります。
女性の5人に1人が経験するポピュラーな病気でもあるので、恥ずかしがらずに、まずは婦人科を受診してください。
意外なケースでは、風邪をひいた時に医師から処方してもらった「抗生物質」が常在菌に影響をもたらし、カンジダ症を発症するケースもあります。
医師に、「この薬、カンジダ症の心配はありますか?」と一言尋ねるのが大切ですね。
男性の場合も同様、陰茎や陰嚢、肛門の痒みというのは、菌やウィルスによる心配もあります。
いつものアトピーの痒みじゃない、膿がでる、尿をすれば痛む、腫れがひどい、熱がある、こういった症状を伴うようであれば、泌尿器科医を受診する必要があります。
オムツをしている赤ちゃんやお年寄りの場合も菌やウィルスによる影響の心配はありますが、第一に接触性皮膚炎(かぶれ)、もしくはアトピーの炎症が疑われますので、皮膚科を受診し診断してもらうと安心です。
アトピーでなければステロイドは逆効果
仮に、デリケートゾーンの炎症がカンジダ症などの菌、ヘルペスやカポジなどのウィルスによる炎症だった場合、免疫抑制剤であるステロイドやプロトピックを使ってしまうと、逆に菌やウィルスを元気にしてしまいます。
それらをやっつけ、皮膚の免疫を上げていかなければならないのに、ステロイドやプロトピックは皮膚の免疫を逆に下げてしまいますので、菌やウィルスを我が物顔でのさばらせるのと同じことなんです。
こういった心配があるので、デリケートゾーンの炎症や長引く痒みがある場合は、女性は婦人科を、男性は泌尿器科を受診するのが大切なんです。
デリケートゾーンに使える薬は少ない
陰部や肛門にかゆみがある場合、まずは医師に診断してもらうことが先決ですが、「そこまでじゃない」ケースも多々ありますよね。
でもそんな時って、いったいどんなケアをすればいいのでしょうか?
顔や体用のスキンケア用品はたくさんありますが、陰部用、あるいは陰部につけても大丈夫なスキンケア用品は、めったにありません。
陰部は、顔の中でも一番皮膚が薄いまぶたよりもさらに敏感で、粘膜の部分もありますから、むやみやたらにケアできるものではありません。ドラッグストアで売っている陰部用の薬を使って良いやら悪いやら?難しいですよね。
ちなみに私は、下着のラインにびっしりアトピーが出ましたので、陰部に変なものがつくのが怖くて、サラヴィオ美容液をスプレー容器に入れ替え、気になる時にケアしていました。
陰部についても安心だし、火照るような痒みがスーッと引いて、助けられました。
女性であれば、小林製薬の「フェミニーナ軟膏」も選択肢の一つかと思いますが、まずは婦人科を受診し、かゆみや炎症の原因を明らかにしてもらってから、ケアをしていきましょう
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