ネオーラル(シクロスポリン)
シクロスポリンとは、異常な免疫反応を抑える薬です。
臓器移植の際の免疫反応を抑える薬として用いられてきましたが、昨今では免疫に関わるいろいろな病気に世界中で使われています。
ネオーラルの外用がプロトピック、内服がシクロスポリンと覚えておくといいです。
アトピー性皮膚炎でのシクロスポリンの処方は、長期間アトピーを患っていて改善の兆候がみられない、炎症が体の広範囲にある、この二つの条件を満たす患者さんに使用できます。
ステロイドやプロトピック軟膏と同様、シクロスポリンもアトピーの根本治療ではないという事をよく理解した上で服用する事が大切です。
シクロスポリンは人によって効果のでかたに差があり、又、改善の兆候がみられてからも投与量や投与する期間を調整して長いスパンで治療していく必要があり、それに合わせてステロイド外用薬や保湿剤などで皮膚表面のケアを続ける必要があります。
副作用もあるので、安易に続けられるものではありません。
シクロスポリンの副作用
- 毛包炎、多毛、にきび、発疹等の皮膚症状
- 吐き気、胃のむかつき、上腹部の痛み等の消化器症状
- 尿量減少、むくみ、疲れやすい等の腎機能低下
- 疲れやすい、食欲不振、手や白目が黄色くなる等の肝機能低下
- けいれん、手足の震え、意識障害、視覚障害等の神経症状
- 他、歯ぐきの腫れ、発熱、息苦しい、鼻咽頭炎(かぜ症状)、口の渇き、出血傾向、めまい、筋肉の痛みやこわばり、脱力感、リンパ節腫脹、呼吸困難、頭痛
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