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「アレルギー体質は子供の頃で決まってしまう」は本当か

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「アレルギー体質は子供の頃で決まってしまう」は本当か?

「アレルギー体質は子供の頃で決まってしまう」は本当か?
 

育つ環境によってアレルギー体質は決まってしまう?除菌する清潔な生活環境や外遊びの減少が軟弱な免疫を作る?この都市伝説のような説は本当なのでしょうか。「衛生仮説」とも言われるこの問題を紐解きます。

 

よく「アレルギー体質は子供の頃で決まってしまう」と言われていますが、これは「幼少期にどれくらい免疫を鍛えたか」に置き換えることができます。

「免疫」は成長につれ自然と鍛えられていきますが、現代の過剰な清潔志向除菌滅菌へのこだわり、外遊び習慣の減少などで細菌やウィルスに触れる機会が減り、免疫バランスが整わずにアトピーを発症してしまうケースが多いのです。

そもそも生まれたばかりの赤ちゃんは、アレルギーを引き起こすIgE抗体じたいがなく、免疫のバランスが整っていません。成長の過程でさまざまな細菌やウィルスに触れることにより、免疫バランスが整っていきます。

まずは「アレルギー体質」とは体の免疫がどのような状態のことをいうのか、紐解いていきましょう。

 

免疫細胞のバランスでわかるアレルギー体質

免疫細胞は骨髄(こつずい)で作られます。骨髄にある造血幹細胞がリンパ球、顆粒球、単球などに分化し、それぞれがさらに分化することで、さまざまな免疫細胞が作られます。

 

免疫細胞オールスター

免疫細胞オールスター
 
  • マクロファージ
    ウイルスや細胞などの異物を捕獲する食細胞の代表。血液をつたって体内を巡回し、老廃物の掃除なども行います。
  • 好中球(こうちゅうきゅう)
    マクロファージとともに異物を手当たり次第に捕獲します。最も数が多いです。
  • 好酸球(こうさんきゅう)
    アレルギー反応に関わり、炎症を起こします。
  • 好塩基球(こうえんききゅう)
    意識障害を起こすアナフィラキシーショックに関わります。
  • 樹状細胞(じゅじょうさいぼう)
    異物をキャッチし、その情報をリンパ球に伝えます。
  • マスト細胞
    Th2の指示で作られたIgE抗体と結合し、アレルギーを起こすヒスタミンを放出します。
  • T細胞
    生まれた当初は「ナイーブT細胞」と呼ばれ、異物に対応する中でさまざまな種類に分化していきます。
  • Th1
    ウイルスや細菌への攻撃を指示する司令官。(1型ヘルパーT細胞)
  • Th2
    アレルゲンに反応し、さまざまなアレルギーを引き起こします。(2型ヘルパーT細胞)
  • Th17
    炎症性の1型ヘルパーT細胞。アレルギーや自己免疫疾患に関係する厄介な存在。
  • Tレグ(制御性T細胞)
    免疫の過剰反応を抑える防御の調整役。
  • キラーT細胞
    Th1の指示により、異物にやられた細胞を殺傷していく免疫の殺し屋。
  • B細胞
    骨髄で作られるリンパ球の仲間で、T細胞の指示によりさまざまな種類の抗体を作っています。抗体の情報を記憶し次の感染に備える役割をします。
  • 自然リンパ球
    リンパ球のような形態をした自然免疫系の細胞。生まれながらに感染細胞を殺傷する能力を持つナチュラルキラーや、炎症を増強するナチュラルヘルパー細胞などがあります。
 

4つの免疫細胞がゴールデンバランスであれば健康

4つの免疫細胞がゴールデンバランスであれば健康
 

免疫は「バランス」が非常に大事で、4つの免疫細胞が均等にあることが健全な体を作ると考えられています。

免疫細胞の「th2」と「th17」が過剰に増え優勢になり、その暴走を抑える「Tレグ(制御性T細胞)」が低下するとアトピーやアレルギーが発症したり、軽快しない悪循環を招きます。

このTレグを増やすのが「短鎖脂肪酸(たんさしぼうさん)」という物質で、食物繊維が大好物の腸内細菌が作り出しています。

この4つの免疫細胞は、互いを抑制しながら細胞やウイルスを排除していますが、清潔な環境の中で過ごすことが増えると、微妙な力関係で成り立っている4つの免疫細胞のバランスが崩れてしまいます。
その結果、本来なら見逃してしまうわずかな刺激に対して、過剰反応が起こってしまうのです。

 

清潔な環境下では免疫が養われない=アレルギー体質を産む

清潔な環境で育つと「Th2」が優勢な状態となりアレルギー体質になり、Ⅰ型のアレルギー(花粉症、気管支喘息、食物アレ
ルギー、アトピーなど)が悪化します。
4つの免疫細胞のバランスが崩れた状態になると「アレルギー体質」が作られてしまうということです。

対して細菌やウイルス、寄生虫などに触れる機会が多い環境で育つと、「Th2」「Th17」そしてそれらを抑制する「Tレグ」がバランスよく発達します。

ちなみに皮膚科で処方される「抗アレルギー剤」は、免疫細胞のアンバランスな状態を解消するものではなく、放出されたヒスタミンを抑えたり、炎症性サイトカインを抑えたりするものです。

 

清潔な環境って具体的にどんな環境?

掃除はどこの家庭でもしますよね。清掃が行き届き整理整頓された家とそうでない家で、アトピーになりやすい or なりにくいに分けられるのか?
いいえ。清潔な環境とはそういう意味ではありません。

清潔な環境とは、過度に除菌滅菌を行う環境という意味です。また、外遊びや、人が多く集まる場所に行く機会が少ないことも、免疫が養われずにアレルギー体質になりやすいです。
よく「小児科に行くと風邪をもらって帰ってくる」と言いますが、実はこれも免疫リストを増やしていることになります。

昨今は、「除菌」「滅菌」とキャッチコピーがついた商品が多くなり、体に菌を入れないことが健康を保つ秘訣のような風潮がありますが、除菌や滅菌が良い影響をもたらすとは限りません。

インフルエンザやノロウイルスといった歓迎しないウイルスは確かにありますが、人間は自然界にあるさまざまな菌やウイルスと共存していて、そのバランスが大事であること。
そしてそれは人体の免疫システムに直結していて、自然の中で育つことが免疫のゴールデンバランスを育み、アトピーになりにくい体を作るということを知らなければなりませんね。

「アレルギー体質は子供の頃で決まってしまう」は本当か?

答えは、Yes。

 
 

アトピーで悩んでいる友達にも教えてあげてね♪



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